ヒャッキマップ

日本の妖怪・怪談伝承を、夜の地図で巡る

福井県の妖怪・怪談伝承 7選

福井県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。

くずりゅうがわのりゅうじん

九頭竜川の龍神

龍・大蛇 📍 勝山市 平泉寺町 平泉寺白山神社 🕰 奈良時代〜平安時代 怖さ 🏮🏮
白山を開いた泰澄の前に、山上の池から九つの頭を持つ竜王が現れ、のちに十一面観音の真の姿を現したと開山の縁起は伝える。また、平泉寺の白山権現の御神体が川に浮かんだとき、九頭の竜が現れてこれを戴き流れを下ったため、この大河を九頭竜川と呼ぶようになったという。白山の雪解け水を集める大河と竜神信仰が結びついた伝承である。
出典・伝承元: 白山開山縁起・平泉寺の伝承
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つくもばしのくびなしむしゃぎょうれつ

九十九橋の首なし武者行列

幽霊・怨霊 📍 福井市 九十九橋(足羽川) 🕰 戦国時代以来 怖さ 🏮🏮🏮🏮🏮
羽柴秀吉に攻められ北庄城で自刃した柴田勝家の無念により、落城の日である四月二十四日の深夜、首のない武者の行列が九十九橋を渡るという。行列を見た者は死ぬ、その様子を描いた絵を見ただけでも祟られると恐れられ、その夜は誰も橋に近づかなかったと伝わる。勝家が架けた半分石造り半分木造の奇橋として知られた九十九橋は、今も足羽川に架かる。
出典・伝承元: 福井の伝承(北庄落城にまつわる怪談)
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とうじんぼうのおんりょう

東尋坊の怨霊

幽霊・怨霊 📍 坂井市 三国町安島 東尋坊 🕰 平安時代末(寿永年間) 怖さ 🏮🏮🏮🏮
平泉寺に東尋坊という怪力の悪僧がおり、乱暴の限りを尽くして人々に恐れられていた。寿永年間、岩壁での酒宴に誘い出され、酔ったところを海へ突き落とされたと伝わる。その直後から四十九日ものあいだ海は荒れ狂い、以来、命日の頃になると海が荒れるといわれた。柱状の岩が屏風のように連なる景勝の断崖は、この僧の名を取って東尋坊と呼ばれる。
出典・伝承元: 三国の伝承(東尋坊の由来譚)
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まながわのまなひめ

真名川の麻那姫

河童・水の怪 📍 大野市 上若生子 麻那姫湖(真名川ダム) 🕰 奈良時代(養老年間) 怖さ 🏮🏮🏮
養老の昔、大干ばつが里を襲ったとき、長者に「娘の麻那姫を龍神に捧げれば雨が降る」との神託が下った。姫は民の苦しみを救うためみずから白衣で真名川の淵に身を沈め、たちまち大雨が降って田畑は蘇ったと伝わる。真名川ダムのほとりには金色の麻那姫像が立ち、湖は麻那姫湖と名付けられて姫を偲んでいる。
出典・伝承元: 大野市の郷土資料・麻那姫湖の伝承
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まるおかじょうのひとばしらおしず

丸岡城の人柱お静

幽霊・怨霊 📍 坂井市 丸岡町霞町 丸岡城 🕰 戦国時代(天正年間) 怖さ 🏮🏮🏮
柴田勝豊が丸岡城を築いた際、天守台の石垣が何度も崩れたため、人柱を立てることになった。子を士分に取り立てる約束で貧しい寡婦お静が選ばれ、柱の下に埋められたが、勝豊の移封により約束は果たされなかった。以来、毎年春の堀の藻刈りの頃に降る長雨で堀があふれ、人々はこれを「お静の涙雨」と呼んで供養したという。城内には今も慰霊碑が立つ。
出典・伝承元: 丸岡城の伝承(お静慰霊碑)
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やおびくにとにんぎょのにく

八百比丘尼と人魚の肉

海の怪 📍 小浜市 小浜男山 空印寺 🕰 中世(室町時代に記録) 怖さ 🏮🏮🏮
若狭の娘が、知らぬまま人魚の肉を食べたところ年を取らぬ体となった。娘は尼となって諸国を巡り、椿を植えながら人々を救い、八百歳まで生きたので八百比丘尼と呼ばれた。最後は故郷の小浜に戻り、空印寺の岩窟に入定したと伝わる。室町時代の京の記録にも若狭から来た八百比丘尼の噂が書き留められており、伝説が実際に都を騒がせたことが分かる。
出典・伝承元: 八百比丘尼伝説・室町期の記録(『臥雲日件録』等)
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やしゃがいけのりゅうじんとやしゃひめ

夜叉ヶ池の竜神と夜叉姫

龍・大蛇 📍 南条郡南越前町 岐阜県境 夜叉ヶ池 🕰 平安時代(弘仁年間) 怖さ 🏮🏮🏮
平安の昔、美濃を大干魃が襲い、郡司の安八太夫が「雨を降らせてくれるなら娘を差し出す」と祈ると、竜神が若者の姿で現れて雨をもたらした。約束どおり末娘は竜神のもとへ嫁ぎ、山上の池に入って自らも竜になったと伝わる。娘は夜叉姫と呼ばれ、福井と岐阜の県境に静まる夜叉ヶ池は雨乞いの池として信仰を集めた。泉鏡花の戯曲『夜叉ヶ池』の題材にもなっている。
出典・伝承元: 美濃・越前の伝承(泉鏡花『夜叉ヶ池』の題材)
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