ヒャッキマップ

日本の妖怪・怪談伝承を、夜の地図で巡る

香川県の妖怪・怪談伝承 9選

香川県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。

こんぴらのてんぐ

金毘羅の天狗

天狗 📍 仲多度郡琴平町 象頭山 金刀比羅宮 🕰 江戸時代 怖さ 🏮🏮
海上守護の神・金毘羅大権現が鎮まる象頭山は、古くから天狗の棲む霊山とされ、『天狗経』には日本の名だたる天狗として「象頭山金剛坊」の名が挙がる。江戸時代には、大きな天狗の面を背負って諸国から金毘羅参りに歩く行者の姿が名物だった。千三百六十八段の石段を登った奥社・厳魂神社の断崖には天狗と烏天狗の面が掛けられ、修験の山の面影を今に伝える。
出典・伝承元: 金毘羅信仰・『天狗経』
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しどじのあまのたまとり

志度寺の海女の玉取り

海の怪 📍 さぬき市志度 志度寺 🕰 飛鳥時代 怖さ 🏮🏮🏮
都へ運ばれる途中の宝珠「面向不背の玉」が志度の沖で竜神に奪われた。取り返しに下った藤原不比等は土地の海女と契り、海女はわが子を藤原家の跡継ぎにすることを条件に竜宮へ潜る。玉を奪い返した海女は、自ら乳の下を切り裂いて玉を押し込み、追う竜から逃れて浮かび上がったが、そのまま息絶えたという。この悲話は『志度寺縁起』に描かれ、能「海人」の題材にもなった。
出典・伝承元: 『志度寺縁起』・志度寺境内の海女の墓
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しょうないはんとうのうらしまたろう

荘内半島の浦島太郎

海の怪 📍 三豊市 詫間町 荘内半島・紫雲出山 🕰 不詳 怖さ 🏮🏮
瀬戸内海に突き出す荘内半島には、浦島太郎の伝説が色濃く残る。太郎が生まれたという生里、玉手箱を開けたという箱など、物語をなぞる地名が点在し、開けた玉手箱の白煙が紫の雲となってたなびいた山は紫雲出山と呼ばれるようになったと伝わる。山頂からは太郎が亀を助けたと伝わる鴨之越の浜や瀬戸の多島美が一望でき、春には桜の名所となる。
出典・伝承元: 荘内半島の浦島伝説(三豊市観光資料)
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しらみねのすとくじょうこうおんりょう

白峯の崇徳上皇怨霊

幽霊・怨霊 📍 坂出市 青海町 白峯寺・崇徳天皇白峯陵 🕰 平安時代末期 怖さ 🏮🏮🏮🏮🏮
保元の乱に敗れて讃岐へ流された崇徳上皇は、都を恋いながら長寛二年に崩御し、白峯に葬られた。差し出した写経を都に突き返された恨みから「日本国の大魔縁とならん」と誓い、生きながら天狗になったと恐れられ、のちに都で相次ぐ変事はその祟りとされた。日本三大怨霊の一つに数えられ、白峯陵に隣り合う白峯寺頓証寺殿には上皇に仕える大天狗・相模坊が祀られる。『雨月物語』「白峯」には、西行がこの陵で霊と対峙する場面が描かれる。
出典・伝承元: 『保元物語』・『雨月物語』「白峯」
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たむらじんじゃのそこなしぶちのりゅう

田村神社の底なし淵の龍

龍・大蛇 📍 高松市一宮町 田村神社 🕰 江戸時代 怖さ 🏮🏮🏮
讃岐国一宮・田村神社の奥殿の床下には底なしの深淵があり、龍が棲むと伝わる。淵を覗いた者は命を落とすといわれ、奥殿は決して開かれない。江戸時代、社殿修理の奉行が警告を聞かずに淵を見たところ、水が湧き立って龍が現れ、真紅の舌を出してにらまれた奉行はその晩に死んだという。水に乏しい讃岐らしい水神信仰の聖地である。
出典・伝承元: 田村神社の社伝
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ねごろじのうしおに

根香寺の牛鬼

山の怪 📍 高松市 中山町 根香寺 🕰 江戸時代初期 怖さ 🏮🏮🏮🏮
約四百年前、青峰山の山中に牛鬼という怪物が棲み、夜ごと里へ降りては人や家畜を襲ったという。弓の名手・山田蔵人高清は根香寺の本尊千手観音に祈願して山へ入り、みごと牛鬼を射止めた。その角は寺に奉納され、牛鬼を描いた掛け軸とともに今も伝わる。山門の手前には角を生やした牛鬼のブロンズ像が立ち、四国霊場八十二番の名物となっている。
出典・伝承元: 根香寺の寺伝(牛鬼の角・掛軸が現存)
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まんのういけのりゅう

満濃池の龍

龍・大蛇 📍 仲多度郡まんのう町 神野 満濃池 🕰 平安時代 怖さ 🏮🏮
弘法大師が修築したと伝わる日本最大級のため池・満濃池には、龍王が棲むと信じられてきた。『今昔物語集』には、小蛇の姿で日なたぼっこをしていた満濃池の龍が比良山の天狗にさらわれて岩屋に閉じ込められ、わずかな水を得て本来の姿に戻り、天狗を蹴り砕いて仏法を守ったという話が載る。池のほとりの神野神社は今も龍神を祀り、水をめぐる祈りの歴史を伝える。
出典・伝承元: 『今昔物語集』巻二十
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めぎじまのおにがしまでんせつ

女木島の鬼ヶ島伝説

📍 高松市女木町 女木島 鬼ヶ島大洞窟 🕰 不詳 怖さ 🏮🏮
高松沖に浮かぶ女木島の鷲ヶ峰山頂近くには、全長約400メートルの人工の大洞窟が口を開けている。昭和6年、郷土史家の橋本仙太郎がここを桃太郎伝説の鬼の住処と唱え、以来この島は「鬼ヶ島」と呼ばれるようになった。対岸には鬼退治にちなむという鬼無の地名も残り、瀬戸内の海賊を鬼に見立てたとする説も語られている。
出典・伝承元: 高松市の観光資料・女木島の桃太郎伝承
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やしまのたさぶろうだぬき

屋島の太三郎狸

狐狸・獣の怪 📍 高松市 屋島東町 屋島寺 🕰 不詳 怖さ 🏮
屋島に古くから棲む禿狸・太三郎は、佐渡の団三郎、淡路の芝右衛門と並ぶ日本三名狸の一つで、四国の狸の総大将格とされる。霧の中で道に迷った弘法大師を蓑笠姿で案内したと伝えられ、変化の名手として月夜に屋島合戦の模様をありありと再現してみせたともいう。屋島寺本堂の脇に蓑山大明神として祀られ、家庭円満・縁結びの神として親しまれる。
出典・伝承元: 屋島寺の伝承(蓑山大明神縁起)
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