新潟県の妖怪・怪談伝承 7選
新潟県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。
きりんざんのきつねび
麒麟山の狐火
阿賀野川のほとりにそびえる麒麟山は狐火の名所として知られ、かつて「日本一狐火の多い山」といわれた。夜、山裾に灯りが点々と連なるさまを、里人は狐の嫁入り行列だと語り伝え、狐火が多く見える年は豊作になるともいわれた。この伝承にちなみ、津川では毎年五月に「つがわ狐の嫁入り行列」が催され、多くの見物客で賑わう。
出典・伝承元: 阿賀町津川の伝承
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くがみじのしゅてんどうじ
国上寺の酒呑童子
大江山の鬼王・酒呑童子は越後の生まれと伝わる。砂子塚(現在の燕市分水)に生まれた外道丸は、荒くれ者を案じた親の手で国上寺の稚児に入れられた。あまりの美貌に娘たちの恋文が絶えず、読まれぬ恋に思いつめた娘が命を絶つ。文箱を開けると白煙が立ちのぼって顔は鬼に変じ、山を去って後に大江山の鬼王となったという。麓には酒呑童子神社が建つ。
出典・伝承元: 国上寺の伝承・御伽草子「酒呑童子」
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こたじんじゃのかたはのあし
居多神社の片葉の葦
流罪となった親鸞聖人が越後に上陸し、居多神社に参拝して行く末の布教を祈ると、一夜にして境内の葦が片側だけに葉をつけたと伝わる。願いが聞き届けられた瑞兆とされ、越後七不思議の一つに数えられる。境内には今も片葉の葦が群生しており、聖人配流の歴史とともに大切に守られている。
出典・伝承元: 越後七不思議・居多神社の社伝
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たかなみのいけのなみたろう
高浪の池の浪太郎
明星山の麓にたたずむ高浪の池には、体長四メートル余りの巨大魚が棲むという。昭和三十年代から大魚の目撃談が相次ぎ、昭和五十八年には写真が新聞に載って全国に知られた。巨大魚は「浪太郎」と名付けられ、正体は巨大な鯉とも池の主ともいわれる。池畔には浪太郎をかたどったモニュメントが立つ。
出典・伝承元: 糸魚川市・観光協会による紹介、昭和58年の新聞報道
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ふたついわのだんざぶろうだぬき
二ツ岩の団三郎狸
相川の二ツ岩に棲み、島中の狸を従えたという大狸の頭領。人に化けて金を貸し、期日にはきちんと返させたとも、幻の町並みを見せて人を化かしたとも伝わる。佐渡に狐がいないのは団三郎が追い払ったからだという。今は二ツ岩大明神として祀られ、願いが叶うと鳥居を納める習わしから、参道には奉納鳥居がずらりと並ぶ。
出典・伝承元: 佐渡の伝承・江戸期の随筆類(二ツ岩大明神)
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ほくえつせっぷのいじゅう
北越雪譜の異獣
江戸後期、塩沢の文人鈴木牧之が『北越雪譜』に記した山の怪。竹助という男が雪深い山中で、猿に似て背が高く毛むくじゃらの「異獣」に出会った。恐る恐る握り飯を分けてやると喜び、礼のつもりか竹助の重い荷を軽々と担いで峠まで運び、姿を消したという。雪国の山の奥深さを物語る話として名高く、雪男伝説の先駆けとも語られる。
出典・伝承元: 鈴木牧之『北越雪譜』
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やひこのやさぶろうばばとばばすぎ
弥彦の弥三郎婆と婆々杉
弥彦神社の造営をめぐる争いに敗れた鍛冶職人弥三郎の母が、怨みのあまり鬼と化し、雲に乗って諸国を飛び回り子供をさらったと伝わる。「弥彦の鬼婆」と恐れられたが、約八十年ののち高僧に諭されて改心し、妙多羅天女の号を授かった。宝光院の裏山にそびえる樹齢千年の大杉「婆々杉」の根元に、今も天女を祀る祠が立つ。
出典・伝承元: 弥彦村の伝承・宝光院の縁起
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