ヒャッキマップ

日本の妖怪・怪談伝承を、夜の地図で巡る

佐賀県の妖怪・怪談伝承 8選

佐賀県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。

いまりのかはくのみいら

伊万里の河伯のミイラ

河童・水の怪 📍 伊万里市 山代町楠久 松浦一酒造 🕰 不詳(昭和28年発見) 怖さ 🏮🏮
昭和28年、伊万里の造り酒屋で母屋の屋根替えをしていた大工の棟梁が、梁に括り付けられた黒い箱を見つけた。中には体長約70cmの奇妙な生き物のミイラが納められ、箱には河童を意味する「河伯」の墨書きがあった。河童は清らかな水の守り神とされることから、酒造りの水を守る神として大切に祀られ、毎年12月には河童祭が営まれている。
出典・伝承元: 松浦一酒造の家伝(佐賀県観光連盟の紹介)
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おおうおじんじゃのかいちゅうとりい

大魚神社の海中鳥居

海の怪 📍 藤津郡太良町 多良 大魚神社 🕰 江戸時代(元禄頃) 怖さ 🏮
約300年前、悪政を敷く代官を懲らしめようと、村人は宴に誘い出して沖ノ島に置き去りにした。満潮で島が沈みかけたそのとき、海から大魚が現れて代官を背に乗せ、岸まで送り届けたという。改心した代官は魚の神を祀る大魚神社を建て、海中に鳥居を奉納した。有明海の干満で姿を変える海中鳥居は、今も約30年ごとに建て替えられ守られている。
出典・伝承元: 太良町に伝わる大魚神社の縁起
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おにのはなやまのおに

鬼ノ鼻山の鬼

📍 多久市 鬼ノ鼻山 🕰 不詳 怖さ 🏮🏮
多久と武雄の境にそびえる鬼ノ鼻山には、村人を困らせる鬼が棲んでいたと伝わる。一晩で日本一の山を築けたら村をもらうという賭けに挑んだ鬼を、神様が一番鶏の鳴きまねで欺いて追い払ったという伝説が残り、山頂には赤鬼の頭をかたどった展望台が立つ。
出典・伝承元: 多久市の郷土資料・多久市観光ガイドの紹介
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くろかみやまのだいじゃたいじ

黒髪山の大蛇退治

龍・大蛇 📍 西松浦郡有田町 黒髪山 🕰 平安時代(伝承) 怖さ 🏮🏮🏮
武雄と有田にまたがる霊峰黒髪山には、里に下りて人や娘をさらう大蛇が棲んでいたと伝わる。領主の願いを受けた弓の名手・鎮西八郎為朝が、生贄に見せかけた囮で大蛇を淵からおびき出し、見事に射止めたという。天童岩がそびえる山頂一帯には大蛇にちなむ地名が点在し、麓の神社ではこの退治譚が縁起として語り継がれている。
出典・伝承元: 武雄・有田に伝わる口碑・黒髪神社の縁起
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しおみじんじゃのひょうすべ

潮見神社のひょうすべ

河童・水の怪 📍 武雄市 橘町永島 潮見神社 🕰 鎌倉時代(起源は奈良時代と伝承) 怖さ 🏮🏮🏮
ひょうすべは佐賀に伝わる河童の親玉格の妖怪。奈良の社殿造営のため命を吹き込まれた人形たちが、役目を終えて川に捨てられ河童と化したのが始まりといい、名は彼らを鎮めた兵部大輔にちなむ「兵主部」に由来すると伝わる。鎌倉時代、橘(渋江)氏の下向に従って潮見川へ移り住んだとされ、潮見神社では今も眷属として祀られる。渋江家の河童除けの札は九州一円に知られた。
出典・伝承元: 『北肥戦誌』「渋江家由来の事」・潮見神社の伝承
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とよたまひめじんじゃのしろなまず

豊玉姫神社の白なまず

河童・水の怪 📍 嬉野市 嬉野町 豊玉姫神社 🕰 不詳 怖さ 🏮
嬉野に鎮座する豊玉姫は竜宮の乙姫のモデルともいわれる美肌の女神で、その使いはなまずと伝わる。境内のなまず社に祀られた白磁の白なまず様に温泉の願い水をかけて祈ると肌が美しくなるといい、美肌の湯・嬉野温泉とあわせて信仰を集める。
出典・伝承元: 豊玉姫神社の社伝・嬉野温泉観光協会の紹介
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なべしまのばけねこそうどう

鍋島の化け猫騒動

狐狸・獣の怪 📍 佐賀市 城内 佐賀城跡 🕰 江戸時代 怖さ 🏮🏮🏮🏮
佐賀藩主鍋島光茂の碁の相手を務めた龍造寺又七郎は、些細な咎で手討ちにされた。母は飼い猫に無念を語って自害し、猫はその血をなめて化け猫となり、夜ごと城中に現れて藩主を苦しめたという。忠臣千布本右衛門がこれを退治したと語られ、講談や芝居を通じて全国に知られた。白石町の秀林寺には猫の霊を祀る猫塚が今も残る。
出典・伝承元: 講談『佐賀怪猫伝』・秀林寺の猫塚
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まつらさよひめのぼうふせき

松浦佐用姫の望夫石

その他の妖怪 📍 唐津市 鏡山(領巾振山) 🕰 古墳時代(6世紀) 怖さ 🏮🏮
6世紀半ば、朝鮮半島へ出征する大伴狭手彦との別れを悲しんだ佐用姫は、鏡山の頂に登り、遠ざかる船に向かって領巾を振り続けた。山はこれにちなみ領巾振山とも呼ばれる。姫はなおも船を追って呼子の加部島へ渡り、七日七夜泣き続けた末に石になったと伝わる。『万葉集』にも詠まれた悲恋譚で、島の田島神社に望夫石が祀られている。
出典・伝承元: 『万葉集』・『肥前国風土記』逸文の松浦佐用姫伝説
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