鳥取県の妖怪・怪談伝承 8選
鳥取県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。
あかいいわじんじゃのあかいいのしし
赤猪岩神社の赤い猪
大国主がまだ大穴牟遅と呼ばれた頃、妬んだ兄神たちは手間山の麓で「赤い猪を捕らえよ」と命じ、火で真っ赤に焼いた大岩を転がり落とした。抱き止めた大穴牟遅は焼かれて絶命するが、母神の願いで天から遣わされた貝の女神二柱の手当てにより蘇る。神を殺したその岩を埋めて封じたと伝わるのが赤猪岩神社で、再起・復活の聖地として参拝が絶えない。
出典・伝承元: 『古事記』上巻、赤猪岩神社の社伝
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うつぶきやまのはごろもてんにょ
打吹山の羽衣天女
倉吉のまちを見下ろす打吹山には羽衣伝説が残る。水浴びをしていた天女は羽衣を若者に隠されて妻となり、二人の子をもうけたが、やがて羽衣を見つけ出して天へ帰ってしまう。残された子どもたちは山の頂で鼓を打ち、笛を吹いて母を呼び続けた。山の名はこの故事にちなむと伝えられ、母恋いの山として親しまれている。
出典・伝承元: 倉吉に伝わる羽衣伝説(現地口碑)
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きずみやまのおにきょうだい
鬼住山の鬼兄弟
日野川流域の鬼住山には、大牛蟹・乙牛蟹という鬼の兄弟が住み、里人を苦しめたという。巡幸した孝霊天皇は向かいの笹苞山に陣を敷き、笹に包んだ団子で鬼をおびき出して弟の乙牛蟹を討った。兄の大牛蟹は降参し、以後は里を守ったと伝わる。麓の楽楽福神社は天皇を祀り、日本最古級の鬼伝説として語り継がれている。
出典・伝承元: 楽楽福神社社伝・伯耆町の伝承
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くろさかのゆうれいだき
黒坂の幽霊滝
寒夜、麻績みに集った女たちが肝試しに滝の賽銭箱を取ってくることを言い出し、勝ち気なお勝が赤子を背負って夜の滝へ向かった。闇の中で「お勝さん」と呼ぶ声に構わず賽銭箱を持ち帰ると、背の赤子は首をもがれて事切れていたという。舞台は日野町黒坂の龍王滝で、小泉八雲が『骨董』の巻頭に据えて世に知られ、今も幽霊滝の名で呼ばれる。
出典・伝承元: 小泉八雲『骨董』「幽霊滝の伝説」、日野町の郷土資料
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こやまちょうじゃのひまねき
湖山長者の日招き
湖山池の一帯は、かつて湖山長者の広大な田畑だったという。長者は千町田の田植えをただ一日で終えようと、沈みかける夕日を金の扇で招き返して植え切ったが、天の理に背いた報いで田は一夜のうちに水底へ沈み、大きな池となった。『因幡誌』などが載せる日招き伝説で、池に浮かぶ島々は屋敷の名残と語られている。
出典・伝承元: 『因幡誌』・因幡の昔話
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だいせんのおおてんぐほうきぼう
大山の大天狗伯耆坊
中国地方最高峰の大山は古くから神の山と崇められ、大山伯耆坊という大天狗が棲むと伝えられた。『天狗経』に名を連ねる日本八大天狗の一で、のちに相模国の大山へ移り住んだともいう。江戸時代まで山への立ち入りが厳しく制限された霊山で、山伏が修行する峰々は天狗の領分として畏れられてきた。
出典・伝承元: 『天狗経』・大山の伝承
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たねがいけのおたねでんせつ
多鯰ヶ池のお種伝説
鳥取砂丘の南に横たわる多鯰ヶ池には、長者の下女お種の伝説が残る。夜ごと若い衆へ木の実を採ってきては配るお種を怪しんだ者が後をつけると、大蛇となって池を泳ぎ中島へ渡る姿があった。正体を見られたお種はそのまま池のぬしとなり、畔の弁天宮にお種弁天として祀られる。今も蛇にちなみ卵を供える習わしが伝わる。
出典・伝承元: お種弁天の縁起・鳥取市の伝承
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はくとじんじゃのいなばのしろうさぎ
白兎神社の因幡の白兎
海の向こうの島から因幡へ渡ろうとした白兎は、ワニザメを並べて数えるふりをして海を越え、最後に嘘を明かして皮を剥がれてしまう。通りかかった大穴牟遅神が蒲の穂にくるまるよう教え、兎は元の白い毛を取り戻したという。白兎海岸を見下ろす白兎神社はこの白兎を神として祀り、皮膚病平癒と縁結びの信仰を集めている。
出典・伝承元: 『古事記』
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