ヒャッキマップ

日本の妖怪・怪談伝承を、夜の地図で巡る

山梨県の妖怪・怪談伝承 7選

山梨県に古くから伝わる妖怪・怪談・伝説のスポットを、出典つきで紹介する。気になる伝承は「夜の地図」で実際の場所をたどってみよう。

いわどのやまのおにとももたろう

岩殿山の鬼と桃太郎

📍 大月市 賑岡町 岩殿山 🕰 不詳 怖さ 🏮
大月には桃太郎誕生の地を名乗る伝説が残る。百蔵山の麓から桂川を流れてきた大きな桃から桃太郎が生まれ、犬目で犬、鳥沢で雉、猿橋で猿を従えて、岩殿山に棲む鬼を退治したという。山腹には鬼の棲んだと伝わる岩窟が口を開け、鬼が突き立てた石の杖、鬼の血で赤く染まったという土など、物語を裏づける旧跡と地名が市内の各所に点在する。
出典・伝承元: 大月市周辺の口碑(大月市観光協会が紹介)
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うかいかんさくのぼうれい

鵜飼勘作の亡霊

幽霊・怨霊 📍 笛吹市 石和町 遠妙寺 🕰 鎌倉時代 怖さ 🏮🏮🏮
平安の昔、禁漁とされた笛吹川で鵜飼を続けた老鵜匠の勘作は、捕らえられて簀巻きにされ、川へ沈められた。以来その亡霊が夜な夜な川辺に現れたが、文永11年に通りかかった日蓮が、河原の石に法華経を一字ずつ写して川底に沈め供養すると、ようやく成仏したという。この話は謡曲「鵜飼」の元となり、石和の遠妙寺には勘作の墓を納めた鵜飼堂が残る。
出典・伝承元: 遠妙寺縁起・謡曲『鵜飼』
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こうふぼんちのこすいでんせつ

甲府盆地の湖水伝説

山の怪 📍 甲府市 宝 穴切大神社 🕰 不詳(近世の地誌に記載) 怖さ 🏮
太古の甲府盆地は一面の湖だったという。神々が相談し、穴切明神が山に穴を開け、蹴裂明神が岩を蹴り裂いて、湖水を富士川へと落とすと、湖底から肥沃な平野が現れて人々が住めるようになったと伝わる。山を切り開いた神を祀る甲府の穴切大神社や石和の佐久神社が、この壮大な国土開闢の物語を由緒として今に伝えている。
出典・伝承元: 『甲斐国志』などの近世地誌・穴切大神社の由緒
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さるはしのさるのかけはし

猿橋の猿の架け橋

狐狸・獣の怪 📍 大月市 猿橋町 名勝猿橋 🕰 飛鳥時代と伝わる 怖さ 🏮
桂川の深い峡谷に橋を架けられず人々が難儀していたころ、百済から渡来した造橋の名手志羅呼が谷を眺めていると、猿たちが手足を連ねて鎖のようにつながり対岸へ渡っていった。その姿にひらめいた志羅呼は、橋脚を使わず両岸の岩壁から刎ね木を何段も突き出して支える構造を考え、橋を完成させたと伝わる。名勝猿橋は日本三奇橋に数えられる。
出典・伝承元: 『甲斐国志』ほか猿橋の架橋伝承
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しちめんざんのりゅうにょ

七面山の龍女

龍・大蛇 📍 南巨摩郡早川町 七面山 敬慎院 🕰 鎌倉時代 怖さ 🏮🏮
身延山で日蓮の説法を聴く人々の中に、たびたび美しい女人の姿があった。人々が怪しむと女は「私は七面山に棲む龍」と明かし、水を得て龍身を現し、法華経とその行者を守ると誓って山へ飛び去ったと伝わる。以来この龍女は七面大明神として山頂近くの敬慎院に祀られ、社殿裏の一の池には今も龍神が棲むとされて、白装束の登詣者が山道を登り続ける。
出典・伝承元: 七面山敬慎院の縁起
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もとすこのもっしー

本栖湖のモッシー

都市伝説 📍 南都留郡富士河口湖町 本栖湖 🕰 昭和40〜50年代 怖さ 🏮🏮
昭和40〜50年代のUMAブームのさなか、富士五湖で最も深い本栖湖に巨大な水棲獣が棲むと騒がれた。体長十数メートルの黒い背が湖面をうねったという目撃談が相次ぎ、ネス湖のネッシーにならって「モッシー」と名付けられた。水深120メートルを超える透明な湖という舞台が想像をかき立て、今も地元で語り草となる現代の湖の主伝説である。
出典・伝承元: 昭和期のUMAブーム報道・地元観光資料
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やしゃじんとうげのあらぶるかみ

夜叉神峠の荒ぶる神

山の怪 📍 南アルプス市 芦安 夜叉神峠 🕰 不詳 怖さ 🏮🏮🏮
御勅使川の谷には夜叉神と呼ばれる荒ぶる神が棲み、大雨で川を氾濫させ、あるいは日照りを続かせて里人を苦しめた。ある年の洪水は甲府盆地を湖のようにしたとも伝わる。祟りを恐れた人々が、川を一望できる峠に石祠を建てて夜叉神を祀ると災いはやみ、以後この峠は夜叉神峠と呼ばれるようになった。祠は今も稜線に鎮まり、五穀豊穣の神となっている。
出典・伝承元: 芦安の口碑(南アルプス市・市観光協会が紹介)
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